科学映像館創設 報道カメラマンであった小林米作氏らが、東京シネマ代表岡田桑三氏と制作した科学映画は、世界の科学映画界で驚嘆と畏敬の念で迎えられた。特殊な撮影技術を用いて世界で始めてミクロの映像「ミクロの世界」、鶏の胚をガラス器の中で長期間撮影し生命の神秘に迫った「生命誕生」などは国内外の科学映画祭で数々の大賞を得たのである。しかもこれら映画は企業の理解と経済的援助、研究者の協力と指導の三位一体で制作され、学問の世界でも評価は高く、研究の発展に貢献している。まさに映像遺産である。しかし、その内容は学問的にも、教材としても、現在でも今後においても十分通用する。これらの映画の存在すら知っている人も少なく、企画した会社やプロダクションの倉庫に寝たままとなっている。しかもこれらの映画はアナログ時代の作品であり、フィルムの劣化も激しく、その管理は大変厳しい。ある大手製薬会社では、映画の破棄も考えているようである。本当にもったいない。
そこで私達は秘蔵科学映画を35mmネガフィルム原版から高品質の状態でデジタル化(HD化)し、教育、研究現場などで活用し、多くの人に自然の謎、自然の神秘に触れる感動を味わっていただきたいと。さらに今後への贈りものにしたいと、科学映像館を創設した。